2022.2.11

3連休だし思い切って本棚の棚卸をした。思っていたより重労働で大変だった。ぎっしりだった本の大半を床に降ろしたらよくこれだけ入ってたなという量に驚いた。あとスライド式の前棚を両脇に寄せていて、真ん中の空いた部分にも本を積んでいたのでスライド不能になっていたのだが、それで閉じ込められていた奥の本に茶色いシミが相当出ていてショックを受けた。これは絶対に風通しのせいだ。まだ本棚を買い換える予定はないので、片付け後は全面的に塞がないようにスライドの位置をずらした。

1年ぐらい前からわずかな本の隙間や天の部分にはまめにクイックルワイパーをかけていたのだが、ほぼぎっしり詰まっていて背板にもぴったりついているはずの後ろ側にけっこうな埃がたまっていたのにも驚いた。埃は生活のどんな場所にも入り込むのだ。すみずみまでクイックルワイパーしたのちウェットシートで棚を拭き、乾くのを待つ間に処分する本を選り分けた。この数年で好みも変わり、というよりも気づいたと言った方が感覚的には近いけど、そのためまったく開く気が起きないものをどんどん処分の山に積んだ。いわゆるミステリーとかサスペンスのジャンルは相当用済みになった。読書会に参加し始めたときこのジャンルをぜんぜん知らないのでいろいろと買い込んだガイド本(ジャンル別のマストリード100とかそういう)の類いも。もっとずっと年を取っておばあちゃんになったらもしかしたら読みたくなるかもしれないなとも思ったけど、そんな何十年後に来るか来ないかもわからないものをずっと取っておく場所がない。もうダンボールも積みたくないので、今ある保存用ダンボール(アメリカの警察・弁護士ドラマで見るようなやつ)の中身もできるだけ処分しようと思っている。

大量の本は貧困に陥ること間違いなしの老後を楽しく過ごす最高の資産になるのだとずっと言っていたので若干矛盾することをやろうとしている。家具とかインテリアとはいえない保管物に囲まれた生活がちょっといやになったのだ。でもそんなには減らさないから大丈夫。だと思う。グレーバーの負債論を気分でぱらぱら読みながら昼下がりを過ごすババアになる。